2月3日、建設消防委員会の前に5分間、以下の内容で口頭陳述をさせていただきました。
・日本国憲法25条では、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」とあります。
この25条の考え方をもとに、1957年に水道法ができました。
・水道法の(第1条)は「清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、公衆衛生の向上と生活環境の改善に寄与すること」をうたっています。
水は人間にとってはなくてはならないものです。安くて安全な水を供給することが自治体の使命です。また、老朽化した管路の更新は、どうしても必要です。しかし、それらをすべて市民から徴収した水道料金で負担しなくてはいけないのでしょうか?
もともと水道事業は、公衆衛生のために国や自治体が税金を使って整備してきました。
それが老朽化して、更新が必要になってきたのですから、更新費用は国とか公の負担で賄うべきものだと考えます。
水道の施設は、生活になくてはならない道路や橋と同じです。道路や橋が老朽化したら税金で直すのがあたりまえです。水道の施設が老朽化した時、本来は税金で賄うべきと考えます。
でも、水道会計が独立採算制になっているのは、国全体の仕組みの問題ですから、これをすぐに変えるというわけにはいきません。
水道事業は「公共の福祉」を目的とする事業です。
ですから、浜松市としても、すべて独立採算ということではなく、
国に対して、水道事業へもう少し税金を使ってもらうような働きかけをお願いしたいと思います。
・最近の物価の高騰は大変なものです。しかし、実質賃金も年金も上がっていません。
そんな中で、これからも更に値上げが予定されている食品は、4月までに6,000品目。一般市民の生活は貧困状態です。
特に大変なのは、今まででもぎりぎりの生活だった方たちです。
エアコンがあっても厚着をして極力使わないとか、お風呂にお湯をためないでシャワーだけとかはすでにやってきたことです。
もうこれ以上は切り詰めるものがない、節約のしようがない状態です。
今せめて【命の水】水道だけは値上げを抑えてほしいです。
値上げを決めてしまう前に、考えていただきたいことがあります。
県営水道のいわゆるカラ料金の支払いを減らしてもらう。大口の地下水の利用者に、協力金をいただくとか新たな制度を作って、少しでも市民の負担を減らしてほしいです。
値上げの幅を抑えるために一般会計から繰り入れをしたり、低所得者へ基本料金の減免をしている都市もあります。
これらもぜひ、検討してほしいです。
いろいろなものが値上げ値上げで本当に大変なこの時期に、
2割近くの水道料金値上げ、これだけはどうしても避けてほしいです。
委員のみなさまには、憲法や水道法の意図をくみ取っていただき、値上げ時期の延長、値上げ率をできるだけ引き下げる方向で、慎重に審議していただきたく、お願いいたします。
提出した「浜松市の上水道料金値上げ方針の慎重審議と改定延期を求める陳情」は不採択となりました。